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1071年、ビザンチン帝国がセルジュークトルコに敗北して シリア・エルサレムを失ってから十字軍遠征が始まります。 第1回十字軍(1099年)はエルサレムの占領に成功、 第2回十字軍が敗北する1187年まで支配します。 その後も中近東で長いシーソーゲームが続きます。 第6回十字軍(1229年)神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は 交渉によって平和的にエルサレムを回復します。 この間にテンプル、ホスピタル(聖ヨハネ)両騎士団は 互いにアッコン砦で露骨に勢力争いをするようになります。 1243年、エルサレムはイスラム勢力に略奪され、 翌年ホスピタル騎士団はガザで壊滅的に敗北します。 その後の第7回十字軍は失敗、聖地での拠点は次々に失われ、 最後の砦アッコンはイスラムの大海に孤立します。 1291年、60日に及ぶ攻防戦の末、アッコンは遂に陥落、 守備隊のホスピタル騎士は全員戦死します。 ホスピタル騎士団はその後、騎士団領キプロス島を根拠地とし、 次第に海上部隊へと変身を遂げてロードス、マルタを手中にします。 17世紀末、ナポレオンによってマルタから放逐されるまでの長い間、 地中海沿岸でオスマントルコと戦いつづけます。 |
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