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2003年公開の劇場映画「真珠の耳飾の少女」のモデルになった、 17世紀の早逝した画家、ヤン・フェルメールの名作を私なりに 立体化してやろうと身の程知らずの計画を持ったのが2004年の春です。 この絵は私が少年時代から惹かれていた絵画のひとつで、 ある日いつも立ち読みをしている書店の絵画集の中に この絵を見つけたその時から、 この可憐な眼差しと清楚な笑みを湛えた唇の魅力に すっかりとりつかれてしまったのでした。 かのアドルフ・ヒトラーが1940年にオランダより持ち出し、 彼の大本営「狼の巣」の自室に飾ったとか?本当なのだろうか。 Webサイトで画像を集める傍ら、粘土造形の練習を始めました。 スカルピーと格闘すること約半年、ようやくおぼろげながら形が見えてきました。 2005年の春、可憐な面差しが再現できずに悩みながらも なんとか形にすることができました。だがしかし!これは・・・ オリジナルとは程遠い印象に自身の未熟さを大いに感じています。 画家本人が拘った、ウルトラマリンブルーのターバンは トルコ石を砕いた油絵の具ではなく、水彩アクリルで塗っています。 消耗した制作意欲を回復することができれば、 この題材でまた挑戦するつもりです。 2007年版真珠の耳飾の少女(ピーチモデル) |
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